【FP1級 2023年05月】 |
《問45》 相続の単純承認と限定承認に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 |
×1) 相続人が、自己のために相続の開始があったことを知った時から3カ月以内に、相
続の承認または放棄の意思表示をしないまま、相続財産である建物を契約期間1年で
第三者に賃貸した場合、その相続人は単純承認したものとみなされる。 ( 新たな賃貸借契約の締結は、下記の期間内の賃貸であれば単純承認とはならない(民法921条但書) @ 樹木の栽植又は伐採を目的とする山林の賃貸 10年 A 前号に掲げる賃貸借以外の土地の賃貸 5年 B 建物の賃貸 3年 C 動産の賃貸 6か月 ) |
○2) 限定承認をした場合、相続財産に譲渡所得の基因となる資産があるときは、被相続 人がその財産を相続人に時価で譲渡したものとみなされるため、相続人が準確定申告 をしなければならないことがある。 |
×3) 限定承認は、共同相続人のうちに相続の放棄をした者がいる場合、その放棄者を含
めた共同相続人の全員が共同して家庭裁判所にその旨の申述をしなければならない。 ( 放棄した者の同意は不要 ) |
×4) 限定承認の申述が受理された場合、限定承認者または相続財産管理人は、受理され
た日から所定の期間内に、すべての相続債権者および受遺者に対し、その債権の請求
の申出をすべき旨を各別に催告しなければならない。 ( 「各別に催告」ではなく、「官報による公告」でOK ) |
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