【FP1級 2023年09月】
《問43》 Aさん(29歳)は、事業資金として、2023年7月に母Bさん(60歳)から現金400万 円の贈与を受け、同年9月に兄Cさん(35歳)から現金100万円の贈与を受けた。Aさ んの2023年分の贈与税額として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、いずれも 贈与税の課税対象となり、暦年課税を選択するものとする。また、Aさんは2023年中 にほかに贈与は受けていないものとする。

母からの400万円は特例贈与
兄からの100万円は一般贈与

まず、合計価額500万円すべてを「一般贈与財産」として税額計算
500万円 − 基礎控除110万円 = 390万円

390万円 × 20% − 25万円 = 53万円

(上記の税額のうち、一般贈与財産に対応する税額(一般税率)の計算)
53万円 × 100万円 / (100万円+400万円) = 10.6万円…@

次にすべての贈与財産を「特例贈与財産」として税額計算
500万円 −110万円 = 390万円

390万円 × 15% − 10万円 = 48.5万円

上記の税額のうち、特例贈与財産に対応する税額(特例税率)の計算
48.5万円 × 400万円 / (100万円 + 400万円) = 38.8万円…A

(贈与税額の計算)
B贈与税額 =@10.6万円 + A38.8万円 = 49.4万円

4) 49万4,000円

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