まず、グロースは"gross total(総合計)"のgrossではありません。 growth(成長)です。 バリュー"value"とグロース"growth"という2分類の背景にはスタイル分析があります。ややこしいのですが、ここでいうスタイルは、「色々な投資スタイルがあるよね」っていう漠然とした一般名称ではなく、固有名詞なのです。 |
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この世には様々な投資戦略・アクティブ運用手法があり、その具体的な内容こそ「秘中の秘」のはずでした。ところが、ある研究者(FrenchとFama)が「この世のすべての投資戦略・運用手法はたった2つの基準で分類できる 」ことに気が付いてしまったのです。 |
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その2つの基準が 時価総額とPBRです。時価総額が大きい(大型株,NTTやみずほ銀行等)か小さい(小型株,)か、PBRが大きい(成長株、グロース型)か、小さい(割安株、バリュー型)かの組み合わせで4つのカテゴリーが考えられます。
注)実際には大型小型の2分類ではなく、大中小の3分類。また、バリューとグロースの分類基準もPBRだけではなく、他の財務比率や株価比率も用いられる。 そしてほとんどの投資戦略・運用手法は、この4つのカテゴリーの配分(どのカテゴリーに集中投資するか)だけで再現できると主張したのです。 |
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【どうして割高なグロース株を?】 割安なバリュー株に注目するのは当然として、どうして反対の割高なグロース株に投資するのでしょうか? それは「株価が割高なのは、あくまで現在の財務状況と株価を比較するからに過ぎない。 この会社の成長性は高く、将来の財務状況と比較すれば決して割高とはいえない。」と考えるからです。 詳しくは 「株価指標 中級編」か、 「誤解・勘違いから始める金融の知識」「第3回 織り込み済みって何!?」 を参照してください。 |
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